ナニモノ図鑑、3人目。
ルール:ちゃんと話せた人か、掘れた人か、惚れた人しか載せない(ツッコミ待ち)。
今回は、お酒を飲みながら話しました。
中嶋さん S.Nakajima
先に、言っておくと…
この回、書いていいのか、とても迷ったんですよ。
中嶋さんは、言葉にした瞬間に、色が抜けそうな人だから。
ま、書いちゃいましたけど😉
その意味は、最後に。
恒例になりつつある、第一印象から第三印象への掘り下げ。
第一印象は、ひとことで済みます。
『THE 世界観』
Substackを始めたばかりの頃、フォローする人もいない僕の「おすすめ」欄に、やたらオレンジの傘が出てきたんですよ。
あの、オレンジの傘を持った、あんにゅいな表情の、ヒゲメガネ。
(これは褒めてます。ガチ。)
プロフィール画像だけで、もう完成されてる。
こういう人って、世界観を「作り込んでる」んだろうな、と思ってました。
計算してるんでしょう~、と。
(いや失敬。失礼すぎてライブ中には、ここまで言えてない)
でもね、僕を引き込んだのは、傘じゃなかったんです。記事でした。
この人、自分の半生を、一話ずつ書いてる。
それが良くて。しずかで、正直で、うまい。
テクニックをつかってないのに。
(書き手として、普通に妬ける)
あ、この人の書くもの、追いたいな。そう思ったんですよね。
ところが、ですyo。
(こういう小ボケ中嶋さん好きそう)
タイムラインを眺めてる分には、そこまでじゃなかった。
ふつうに、良い投稿をする人。
様子が変わったのは、コメントで絡んでみたときでした。
お調子者だったんですよ、この人🤦♂️
危うく、まじめ文才くんのカテゴリーにいれるところだった。
返しが軽くて、速くて、シンプルに面白い。
こっちが1つボケると、2つ乗せて返してくる(割に合わない)。
え、あの真面目な連載を書いてた人と、同じ人ですか、と。
でもね、たまに絡んでると分かるんですけど、全力でふざけてるのに、なんか浅くないんですよね。
たぶん僕、この軽さの奥のほうに、何かを感じたんだと思います。
第二印象は、その落差でした。
軽いところでは、ふざけ倒す。
でも、自分の物語を書くときだけは、崩さない。
ふざけるのは浅いところだけ。深いところは崩さないんです。
で、やっと話しました。
酒スタック、というノリでライブで。ノリ、大事。
そしたらこの人、自分のことを、ちっとも大きく見せないんですよ。
(好感度あがりかけた。うん、あがりかけた。)
若い頃バンドでメジャーデビューして、大きなフェスのステージに立って、その裏で有名な歌手が「隣、いいですか」って座ってきた…、みたいな話を、持ってる。
持ってるのに、言わない。
ライブでポロッと出して、すぐ引っ込めた。
「ああいうのは運もあるから。周りのおかげだから」って。
あのオレンジの傘のアイコンすら、美学じゃなくて、生業でした。
傘屋さんなんですって。しかも代表。
(ちょうどオシャレな傘が欲しいと思ってたんですよね~最近😚)
余談。このライブのあと、僕は彼の朝の一人語りポッドキャストを真似して、ヒゲラジを始めました。
考えてみたんですけど。
(キャラ的に1回は言っとかないと)
この人、ずっと自分を茶化してるんですよ。
「内容が薄い」「何も賢くない」「ただのヘラヘラした愉快なおじさん」。
しんどい時期のことすら、「家ではニコニコ父ちゃんを装ってる」って、軽く書いちゃう。
記事にちらっと、8歳で渡したラブレターを破られて、泣かずに自虐でおどけた話が出てきます。
「自分の恋心を、疑ってた」と。
たぶん、昔からなんですよね。
人に手渡す前に、自分で値札を下げておく。
メジャーデビューを「運だから、人のおかげだから」って下げるのも、番組出演を「僕は何も」って下げるのも、おなじ手つきです。
そして、下げなくて良いところまで、下げる。
奥さんを、5年前に亡くしてるんです。
そのあと、当時小学生だった娘さんが、学校に行かなくなった。
中嶋さんは、娘さんがいろんな人と会える場所をつくろうと、日曜だけ、自宅を小さな喫茶店みたいにひらいた。娘さんがお菓子をつくって、来た人に出す。
これを、本人はどう言うか。
「看板娘に小銭を稼がせてる」って言うんです。
ほかにもあるんですよ。
別のライブ配信中に聞いた話で。
2人きりになったあと、広いマンションから、あえて少し狭いところに引っ越してる。
娘さんのことを考えて。それも、さらっと話すんです。
重いものを、軽く言う。
悲しくて良い話には、させない人でした。
ライブの終盤、僕は第三印象を伝えたんですよ。
(途中、「好感度、とりにきてません?」とか、いじってはいました。飲んでたので、ゴメンネ。)
でも、用意してたのは、それじゃなくて。
もっと奥のほうに感じたもので、『色気』って言いました。
言ったはいいものの、その場では正確に説明できなかったんです。
確かに印象として感じてはいるものの、自分を下げてばかりの人から、なんで色気なんてものが出るんだ、と。
下げ続けたら、ただ薄くなって、残るものがないじゃないか、と。
でも、この人には、芯があるんですよね。
記事の1つに、17歳で祖母から「孫をやめろ」と迫られて、折れなかった話があります。
(17歳が、ですよ)
理屈でなら動いた、と本人は書いてる。
でも祖母が持ってきたのは、理屈じゃなくて、立場だった。だから、動かなかった。
理由になら、動く。立場や圧には、動かない。
自分のことは、いくらでも下げるくせに。
他人の圧には、1ミリも、下げさせないんです。
その芯を、いまは、すごく静かなかたちで使ってます。
中嶋さんのお母さんは、先回りする人だったそうです。
問題を先に見つけて、答えを決めて、「はい、これ」って渡してくる人。
それを、ずっと窮屈に思ってきた。
だから、娘さんには、しない。先に答えを渡さない。失敗させる。間違うチャンスを、奪わない。
奪われかけた人が、奪わない人になってる。
この辺、あんまり言葉にしない方がいい気もするんですけどね。
僕が書くのは違うかなと。
あ、もう書いてた。(スンマセン)
本人も、たぶん、どこかでわかってるんだと思います。
いつかの投稿に、こう書いてました。
「隠すことで、逆に見えてくる真実がある」。
「自分というフィルターで、人間をよく見たい」って。
この人、けっこう深いところで物を考えてるんですよ。
哲学をかじって、起きたことを俯瞰して、盛らずに、ありのまま捉えようとする。
別のライブで3人で喋った夜も、それが漏れてました。
ありのままが、いちばん芯に近い。
それを知ってる人って、話を大きくしないんですよね。
自分のことも、大きくしない。
……で、ここまでで、この色気の正体は「引き算」とか言えば、それで片づくんですよ。
見せない人、盛らない人、って。
でも、それは、やってることの見た目でしかなくて。
もう一段、下があるんです。
中嶋さんは、自分の内側を、できるだけ飾らずに出そうとしてる。
飾りたい気持もあるだろうに。でも、嘘にならないように。
しかも、、、
自分の傷は、あんなに軽々と晒すくせに、
自分の言葉で、誰かが傷つかないかは、
いつも気にしてる。
自分には無防備で、他人には、慎重。
これ、人を想える人の手つきですよね。
思う、じゃなくて、想う。頭で考えるほうじゃなくて、心を、寄せるほう。
盛らないのは、計算じゃないです。
事象をそのままの事象でとらえたいのと、人を傷つけたくないのと、両方。
その両方を、ずっとやってたら、余計なものが、ぜんぶ剥がれちゃった。
最後に残ったのが、たぶん、色気って呼ばれてるやつです。
だいたい、この人、おかしいんですよ。
「何も賢くない」って言い張る人の芯が、誰より硬い。
「薄い」って言い張る手つきで、重たいものを、軽々と運ぶ。
考えてないふりをして、実は底に着くくらい考える。
折れかけることもあるけど、折れない。
使命を感じるくらいです。
この非対称、僕には解けませんし、解こうとするものではない気がしてます。
本人に聞いても、たぶん「知らんけど」で終わる。
(関西人のあれ、逃げでもあり、余白でもある。ずるい。)
で、さっきの「書いていいのか迷った」の話です。
中嶋さんは、言わないことで、飾らないことで、色が出る人なんですよ。
その人を、僕は言葉にして、標本にして、図鑑に貼ろうとしてる。
言語化した時点で、色は少し抜けます。
本人が言うから良かったものが、僕が言うと平たくなる。
もしくは、間違えて濃い色でベタ塗りしてちゃうかもしれない。
しかも僕は、そもそも「言う側」の人間で。
せっせと発信して、認められたくて、計算もしますよ。
中嶋さんが飾らずに色を出してる横で、僕は、盛ってるんですよ。
その僕が、飾らない人を書く。
でも、さっきの彼の言葉を借りるなら、
人は、自分というフィルターでしか、人を見られない。
だからこれ、たぶん中嶋さんの図鑑じゃなくて、中嶋さんを映した、僕のフィルターの記録です。
…と、ここまで小難しく書いておいてなんですが。
シンプルに言えば、会いに行って、一緒に酒を飲みたい大人がこの人。
大阪、そのうち行きます(これはマジメ)。
この個体、「追跡調査が必要」として、図鑑に載せておきます。
あとがき
中嶋さんが昔やられてたバンド、見ました。
とても良い曲が何個もあって、なんか、ジンときた。
あとは、本人が好きだって言ってたサニーデイ・サービスを聞きながら、この記事を書いてみました。
僕が好きだなと感じたのはこのあたり、
・サマー・ソルジャー
・セツナ
・青春狂走曲
・愛し合い 感じ合い 眠り合う
好きな人の好きに触れるのも、なんか良い😋
P.S.
来週のサザエさんは、
じゃなくて、次の標本は さるとら さんです!
サブスタにさるとらあり。じっくり解剖したいと思います🤡
〔SakeStackのアーカイブ〕
〔ナニモノ図鑑のアーカイブ〕






ヒゲさんと出会わなければ中嶋さんにも出会わなかったかもしれないなぁ~
ヒゲさんは素敵な人を収集するコレクターやな✨✨
全員仲良くなりたくなっていっている。(すでに仲良ししか記事になっていないがwww)
中嶋さんの色気、マジで感じる。
色気に酔ってメロメロな私がいるわ。
これは、中嶋さんの色気に酔っているのか、ヒゲさんのヒゲに溺れているのか・・・・・・・
印象の言語化がうますぎるわ。
おぬし、面白過ぎるだろwww
とっても色気の方程式がわかりましたよ。
だけども。まあ〜ここまで人のことほりほりできるもんですね🙄
あなた、やっぱりすごいわ。🙌